リトルワールド (愛知県) の見どころとアクセス方法
リトルワールドは、23ヵ国から32の家屋が立ち並ぶ野外民族博物館です。さまざまな国から実際に移築された、または復元された建物を見て回ることができ、世界各地の料理も楽しむことができます。いくつかのエリアでは民族衣装を試着することができ、衣装を着たまま指定エリア内で散歩や写真撮影を楽しむことができます。定期的にイベントやフェアが開催されるため、何度訪れても楽しめます。
この記事では海外および国内からの旅行者の方向けに、リトルワールドの見どころとアクセス方法についてご紹介します。
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(都道府県 : 愛知県 , カテゴリー : テーマパークおよび観光施設)
Table of contents
リトルワールドの見どころ
リトルワールドは大きくわけて8つのゾーンに分かれています。リトルワールドの見どころについてゾーン毎にご紹介します。
ゾーン1:石垣島、アイヌ、台湾
ゾーン1では石垣島、アイヌ、台湾の3つの地域の建物や民族衣装、食事などを楽しむことができます。
沖縄県 石垣島の家
1871年ごろに建てられた、琉球王国時代の士族の屋敷を移設し復元しています。家を囲んでいる石垣は沖縄の琉球石灰岩を使っています。
同じ敷地内には、沖縄の食べ物やグッズなどを販売しているお店があります。サーターアンダギーや沖縄そば、オリオンビールなどを頂くことができます。
北海道 アイヌの家
アイヌの伝統的な家屋が復元されています。同じ敷地内に両親の家と子どもの家がそれぞれ建てられています。
台湾 農家
台湾の福建系漢族の農家が復元されています。コの字型になっているのが特徴です。左側に兄家族、右側に弟家族が住んでいます。
台湾のエリアでは民族衣装体験を行うことができます。
また台湾料理を頂くことができるお店「台湾小館(たいわんしょうかん)」があります。台湾ラーメンや青島(チンタオ)ビール、小籠包などを頂くことができます。隣りのお店では中国の民芸品を販売しています。
ゾーン2:ティピ、ナバホ、トリンギット、ペルー
ゾーン2ではティピ、ナバホ、トリンギット、ペルーの4つの地域の建物や民族衣装、食事などを楽しむことができます。
北アメリカ 平原インディアンのテント
ティピは北アメリカのインディアンの中で平原に住んで部族が使用していたテントのことです。夏の間の移動式住居として利用していました。
北アメリカ ナバホの家
ナバホはアメリカの南西部のインディアン部族です。ナバホの住居は丸太と土で作られた多角形の形状をしています。
アラスカ トリンギットの家
トリンギットはアラスカやカナダのインディアン部族です。夏はテントで暮らし、冬の間に木造の巨大な家に済みます。家の中は階層構造になっています。
ペルー 大農園領主の家
ペルーの大農園の領主の家を復元しています。
ペルーのエリアでは民族衣装体験を行うことができます。
またエリア内には食事ができるお店「エル・パティオ」や、中南米の雑貨を販売しているお店「ロスアンデス」があります。タコス、チョリソーなどのメニューの他にペルー風鶏の炊き込みごはんやもちもちチーズパンを頂くことができます。
ゾーン3:バリ島、トバ・バタック、ヤップ、サモア
ゾーン3ではバリ島、トバ・バタック、ヤップ、サモアの4つの地域の建物や民族衣装、食事などを楽しむことができます。
インドネシア バリ島貴族の家
バリ島の貴族の家です。敷地内は大きく3つに分かれており、神様や祖先を祀る場所、寝室や台所など生活の場所、お祭りなどのとき利用する場所、となっています。
バリ島のエリアでは民族衣装体験を行うことができます。また同じ敷地内にバリの民芸品を販売するお店もあります。(どちらも土日祝日のみ営業)。
またインドネシア料理のお店「ワルンバリ」があります。スパイシーなナシゴレンやインドネシア風焼きそばのミーゴレン、鶏肉の串焼きのサテアヤムなどを頂くことができます。
インドネシア トバ・バタックの家
トバ・バタックはインドネシアのスマトラ島北部の高地に住んでいる民族です。展示されている家は1947年に建てられたものを移築したものです。家の中に仕切りはなく一つの空間の中で家族が暮らしています。
ミクロネシア ヤップ島の家
ミクロネシア連邦西端にあるヤップ島の家です。ヤップ島の家は一部屋だけで両親と子供が住んでおり、未婚の女性や男性の若者は別の場所で暮らしています。
ヤップ島ではフェイと呼ばれる石のお金を使用していました。この石貨は大きさは色々あるようですが、世界最大の貨幣として有名です。
ポリネシア サモアの家
南太平洋のサモアの家です。伝統的な家はファレと呼ばれるもので、屋根と柱で造られており壁がありません。
ゾーン4:ドイツ、フランス、イタリア
ゾーン4ではドイツ、フランス、イタリアの3つの地域の建物や民族衣装、食事などを楽しむことができます。
ドイツ バイエルン州の村
ドイツのバイエルン州にあるのどかな美しい村の情景を復元しています。
丘の上には聖ゲオルグ礼拝堂があります。
ガストホフバイエルンは、農家を改造して家庭料理を提供する食堂と宿泊機能を備えた民宿にしたものです。実際に一階はビアレストランとなっており本場ドイツの生ビールとソーセージを頂くことができます。
メルヘンバルトではドイツやオーストリアから集めたおもちゃが1,000種類以上あるほか、ドイツのソーセージやビールも販売しています。また同じ建物の中でドイツの民族衣装体験を行うことができます。
フランス アルザス地方の家
フランスとドイツの国境付近にあるアルザス地方の農家を復元しました。中庭を囲むように住居、牛や羊の小屋、物置が建っています。
同じ建物の中でフランスの民族衣装体験を行うことができます。
ワインとチーズのお店「アルザス」があります。ピザやチーズとベーコンを挟んで焼いたトーストなども頂くことができます。また店内ではフランスの雑貨やワインなども販売しています。
イタリア アルベロベッロの家
アルベロベッロ郊外の農家をモデルに家を再現しています。石を積み上げて造ったとんがり帽子のような屋根が特徴です。
イタリア料理のお店「アルベロベッロ」ではピザやパスタ、ジェラートなどを頂くことができます。またイタリアで人気のお菓子やグッズなどを購入できる売店も用意されています。
同じ建物の中でイタリアの民族衣装体験を行うことができます。
ゾーン5:世界のテント村
ゾーン5では砂漠や草原の環境で、ラクダや羊などを飼いながらテントを使って生活する人が実際に使っているテントが展示されています。
シリア ベドウィンのテント
シリアの砂漠地帯でヒツジやヤギなどの遊牧を行う人びとが使用するテントです。
ケニア レンディーレのテント
ケニア北部の砂漠地帯でラクダの遊牧をする人びとが使用するテントです。
スウェーデン サーミのテント
スカンジナヴィア半島のツンドラ地帯などでトナカイを遊牧してくらす人びとが使用するテントです。
モロッコ ベルベルのテント
モロッコのアトラス山麓の草原で、ヒツジやヤギの移牧をしてくらす人びとが使用するテントです。
中国 モンゴルのテント
中国内モンゴル自治区のステップでウマ、ラクダ、ヒツジなどの遊牧を行う人びとが使用するテントです。
北アメリカ シャイアンのテント
北アメリカ中央部の大平原でバッファロー狩りをしていた人びとが使用するテントです。
ゾーン6:ニャキュウサ、ンデベレ、アフリカンプラザ、カッセーナ
ゾーン6ではニャキュウサ、ンデベレ、カッセーナの3つの地域の建物や民族衣装、食事などを楽しむことができます。
タンザニア ニャキュウサの家
東アフリカにあるタンザニアの農耕民の家です。一夫多妻制ということもあり、同じ敷地内に夫人毎に家が建てられています。
南アフリカ ンデベレの家
南アフリカ共和国の高地に住むンデベレの家です。色鮮やかな幾何学模様の壁絵が描かれているのが特徴です。
アフリカンプラザ
アフリカンプラザはアフリカの文化を紹介するエリアに加えて、アフリカの雑貨の販売やレストランなどがあります。レストランではワニ骨ラーメンやワニの唐揚げなどを頂くことができます。
ンデベレやセネガル、カンガの民族衣装体験を行うことができます。
西アフリカ カッセーナの家
ブルキナファソ南部のサバンナ地帯に住む農耕民の家です。四角とひょうたんの形の建物が組み合わされていて、男性は四角い建物、女性はひょうたんの形の建物に住んでいます。
ゾーン7:ネパール、インド、トルコ、タイ
ゾーン7ではネパール、インド、トルコ、タイの4つの地域の建物や民族衣装、食事などを楽しむことができます。
ネパール 仏教寺院
ヒマラヤ山中にあるチベット仏教の寺院をモデルに復元された仏教寺院が建っています。本堂の壁には仏画やマンダラが描かれています。
敷地内には仏塔やマニ垣、マニ輪などがあります。
またネパールやインドから直輸入された雑貨を販売しているお店「スンダルカマル」もあります。
インド ケララ州の村
インドのケララ州の村にある地主の建物が復元されています。
インド料理の店「インド亭」ではチキンカレーやタンドリーチキンなどを味わうことができます。
またインドの民族衣装サリーの体験を行うことができます。同じ敷地内にはインド雑貨を販売しているお店「ケララ」があります。
トルコ イスタンブールの街
イスタンブールでオスマン帝国時代に建造された建物をモデルに、民家とイスラーム学院が復元されています。
トルコ料理の店「イスタンブール」もあり、ドネルケバブなどの料理を頂くことができます。
また同じ敷地内でトルコの民族衣装体験を行うことができます。他にもトルコの雑貨を販売しているお店「ラーレ」も同じ敷地内にあります。
タイ ランナータイの家
タイ北部の平野で水稲耕作をしている人びとの家です。高床式の家になっています。
タイ料理の店「ラーチャプルック」では、トムヤンクンやガパオなどタイ料理を頂くことができます。またタイの雑貨なども販売しています。
ゾーン8:韓国 農家、韓国 地主、山形
ゾーン8では韓国 農家および地主、日本の山形の2つの地域の建物や民族衣装、食事などを楽しむことができます。
韓国 農家
韓国の山村で1920年代に建てられた家を移築したものです。
韓国 地主の家
韓国の山村に建てられていた地主の家です。
また同じ敷地内で韓国の民族衣装体験を行うことができます。
韓国料理の店「韓国亭」では、チヂミや石焼ビビンバなど韓国料理を頂くことができます。また同じ店内で韓国に関する雑貨なども販売しています。
山形県 月山山麓の家
日本の豪雪地帯に江戸時代に建てられた農家の家です。
同じ敷地内にある「月山」では山形のお米「つや姫」を使ったお団子やさくらんぼソフトクリームを頂けるほか、土日には山形牛の串焼きを頂くことができます。また雑貨やお菓子なども販売しています。
リトルワールドの住所およびアクセス方法
リトルワールドの住所
リトルワールドの住所は「愛知県犬山市今井成沢90-48」です。
リトルワールドへのアクセス方法
名古屋駅からリトルワールドへのアクセス方法について解説します。
名鉄犬山線
35 分
岐阜バス
20 分
徒歩
すぐ
リトルワールドの近くにある観光スポット情報
リトルワールドの近くには、他にもいくつかの観光スポットがあります:
名古屋城
名古屋城は、元々今川氏が築城し、その後織田氏が城主となっていた那古野城があった場所に、徳川家康によって新しく築城された城です。日本三大名城の一つであり、天守閣を飾る金の鯱で有名です。昭和初期まで多くの建造物が現存しており、一度は国宝に指定されましたが、空襲により本丸御殿や天守閣、金鯱など多くの貴重な建造物消失しました。その後、天守閣や金鯱、そして本丸御殿が復元されています。
東山動植物園
東山動植物園は、愛知県名古屋市にある市営の動植物園です。1937年に開園しました。敷地内には動物園、植物園に加えて遊園地、自然動物館、世界のメダカ館、ふれあい広場、展望台である東山スカイタワーなどがあります。地下鉄の駅から歩いて数分というアクセスの良さに加えて、中学生以下は入園料が無料ということもあり、ご家族連れに人気のスポットとなっています。
ディノアドベンチャー名古屋
ディノアドベンチャー名古屋は、愛知県名古屋市の大高緑地公園内にある、恐竜をテーマにしたテーマパークです。森の中のコースを自分で歩いて回る仕組みで、その森には本物そっくりの恐竜が数多く配置されています。それぞれの恐竜は動いたり、鳴き声をあげたりするため、まるで恐竜の世界に迷い込んだかのような体験ができます。
レゴランド・ジャパン
レゴランド・ジャパンは愛知県名古屋市にあるレゴ・ブロックを使ったテーマパークです。パーク内にある色々なアトラクションの乗り物はレゴ・ブロックで作られたような形状をしています。また数多くのレゴ・ブロックを使った作成されたオブジェクトがパーク内に設置されています。隣接する場所には水族館のシーライフ名古屋や宿泊施設のレゴランド・ジャパン・ホテルがあります。
リトルワールドに関するその他の情報
リトルワールドに関するオフィシャルサイト:
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最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
( Written by Tatsuo Ikura )