伏見稲荷大社の狐の石像について
伏見稲荷大社では多くの狐の石像があります。狐は稲荷大神(いなりおおかみ)のお使いであり眷属(けんぞく)とされています。この狐は実際に野山にいる狐ではなく、願い事を稲荷大神にお伝えしてくれる霊狐(れいこ)であり、透明な白狐(びゃっこ)です。この記事では伏見稲荷大社の狐の石像にどのようなものがあるのかや、狐がくわえているものについて解説します。
なお伏見稲荷大社全体に関する解説記事については「伏見稲荷大社 (京都府) の見どころとアクセス方法」を参照されてください。
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伏見稲荷大社の狐がくわえているもの
伏見稲荷大社には多くの狐の像がありますが、それぞれ何かを口にくわえています(くわえていない狐もあります)。この狐がくわえているものは「稲穂」「稲倉の鍵」「玉(宝珠)」「巻物」の 4 種類でそれぞれ稲荷大神にゆかりのあるものです。
この 4 つがそれぞれどのような意味を持つのかについては所説あるようです。
伏見稲荷大社の狐の石像
それでは伏見稲荷大社にある狐の石像について順番に見ていきます。
伏見稲荷大社の入口の狐の像
最初に伏見稲荷大社の入口にある狐の石像です。第一鳥居の右側にあります。口にくわえているのは「稲穂」です。
楼門の狐の像
次に楼門の前にある狐の石像です。口にくわえているのは左側は「稲倉の鍵」、右側は「玉(宝珠)」です。
本殿前の狐の像
次に本殿の前にある狐の石像です。口にくわえているのは左側は「稲穂」、右側は何もくわえていません。
本殿左の鳥居の狐の像
次に本殿の左にある鳥居の狐の石像です。口にくわえているのは左側は「巻物」、右側は「玉(宝珠)」です。
啼鳥菴の手前の狐の像
次に啼鳥菴(ていちょうあん)の手前にある狐の石像です。口にくわえているのは左側は「稲穂」、右側は何もくわえていません。
啼鳥菴の奥にある狐の像
次に啼鳥菴の奥にある狐の石像です。口にくわえているのは左側は「稲倉の鍵」、右側は「玉(宝珠)」です。
神馬舎の階段前にある狐の像
次に神馬舎(しんめしゃ)がある場所の階段の前にある狐の石像です。口にくわえているのは左側は「巻物」、右側は「玉(宝珠)」です。
千本鳥居へと続く鳥居の前にある狐の像
次に千本鳥居へと続く鳥居の前にある狐の石像です。口にくわえているのは左側は「巻物」、右側は「玉(宝珠)」です。
三徳社にある狐の像
三徳社にある狐の像です、口にくわえているのは左側は「巻物」、右側は「玉(宝珠)」です。
田中社神蹟にある狐の像
田中社神蹟にある狐の像です、口にくわえているのは左側は「巻物」と「巻物」、右側は「玉(宝珠)」と何もなしです。
眼力社にある狐の像
山頂近くにある眼力社(がんりきしゃ)では狐を使った手水舎があります。この狐の場合は口にくわえるのではなく、頭の上に「玉(宝珠)」がのっています。
上社神蹟にある狐の像
上社神蹟にある狐の像です、口にくわえているのは左側は「巻物」、右側は「玉(宝珠)」です。
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最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
( Written by Tatsuo Ikura )