高野山 金剛三昧院の見どころ完全ガイド
金剛三昧院は、北条政子により鎌倉幕府初代将軍源頼朝の菩提を弔うために創建されました。その後、三代将軍源実朝の菩提を弔うために多宝塔などを建立した上で名前を現在の金剛三昧院と改めました。国宝の多宝塔や重要文化財の経蔵など、鎌倉時代初期の創建当初の貴重な建造物や仏像が残っています。この記事では海外および国内からの旅行者の方向けに、高野山 金剛三昧院の見どころとアクセス方法についてご紹介します。
なお高野山全体に関する解説記事については「高野山 (和歌山県) の見どころとアクセス方法」を参照されてください。
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多宝塔
多宝塔は1223年に建立され、国宝に指定されています。高野山で最も古い建造物であり、多宝塔としては日本で二番目に古いものです。中には、重要文化財であり、運慶作と伝えられる五智如来像(ごちにょらいぞう)が安置されています(内部は通常非公開です)。
経蔵
経典などを保管するための経蔵(きょうぞう)は、多宝塔と同じ年に建立され、重要文化財に指定されています。奈良の東大寺の正倉院と同じ「校倉造(あぜくらづくり)」で建築されているのが特徴です。中には、高野版と呼ばれるお経や文献の版木500枚や、重要文化財の愛染明王図(あいぜんみょうおうず)や釈迦涅槃図(しゃかねはんず)などが収められています。
大石楠花
大シャクナゲは、古いものは樹齢450年と言われており、5月上旬頃にピンクの花を咲かせている光景を見ることができます。和歌山県の天然記念物に指定されています。
六本杉(天狗杉)
樹齢400年と言われている大杉です。根本では3本なのですが、上の方は6本に分かれています。守り神である天狗がこの杉に舞い降りたことがあることから天狗杉とも呼ばれています。
その他
金剛三昧院は、総本山金剛峯寺の塔頭寺院(たっちゅうじいん)として、唯一2004年にユネスコの世界遺産に登録されました。金剛三昧院は宿坊(しゅくぼう)としても利用可能で、宿泊者は早朝の勤行への参加や写経、阿字観(あじかん)の体験などを行うことができます。
高野山 金剛三昧院の住所およびアクセス方法
高野山 金剛三昧院の住所
高野山 金剛三昧院の住所は「和歌山県伊都郡高野町高野山425」です。
高野山 金剛三昧院へのアクセス方法
新大阪駅から高野山 金剛三昧院へのアクセス方法について解説します。
OsakaMetro 御堂筋線
15 分
徒歩
8 分
南海電鉄 高野線
80 分
南海電鉄 高野山ケーブルカー
5 分
南海りんかいバス
10 分
徒歩
10分
公式サイト
高野山 金剛三昧院に関するオフィシャルサイト:
https://www.kongosanmaiin.or.jp/
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最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
( Written by Tatsuo Ikura )