明治村3丁目エリアの見どころ完全ガイド
愛知県犬山市にある明治村は1丁目から5丁目までに大きく分かれています。ここでは明治村の3丁目エリアの見どころについて解説します。エリア内には 11 の施設があり、西園寺公望別邸「坐漁荘」、品川燈台、菅島燈台附属官舎が国の重要文化財に指定されています。
なお明治村全体に関する解説記事については「明治村 (愛知県) の見どころとアクセス方法」を参照されてください。
(Last modified: )
Table of contents
3-24 京都市電
「3-24 京都市電 / Streetcars of Kyoto」です。明治 28 年に建設、旧所在地は京都市内です。京都市電は現在の京都駅近くから伏見までの約 6.4km で開業しました。実際の営業として電車が日本で利用されたのは京都市電が最初となります。明治村では実際に京都市電に乗車体験することができます。
市電名古屋駅です。
品川燈台駅です。
京都七条駅です。
3-25 北里研究所本館・医学館
「3-25 北里研究所本館・医学館 / 」です。大正 4 年に建設、旧所在地は東京都港区白金です。この建物は北里柴三郎博士が伝染病の研究所として創立したものです。北里柴三郎博士はドイツで研究所で細菌学を研究した経緯から、この建物もドイツ・バロック風を基調としています。
3-26 幸田露伴住宅「蝸牛庵」
「3-26 幸田露伴住宅「蝸牛庵」 / Kagyu-an (Snail Cottage), Rohan Koda House」です。明治初年に建設、旧所在地は東京都墨田区東向島です。幸田露伴が引っ越しすることが多く、新しいところに引っ越すたびに、同じように住まいを替えるヤドカリをもじり「蝸牛庵 / カタツムリの家」と呼んだそうです。この家は借家住まいをしていた住宅の一つで、最も長く住んでいた家です。
3-27 西園寺公望別邸「坐漁荘」
「3-27 西園寺公望別邸「坐漁荘」 / Zagyo-so, Villa of Prince Kimmochi Saionji」です。大正 9 年に建設、旧所在地は静岡県静岡市清水区興津清見寺町です。明治の元老西園寺公望の別邸として建てられた数寄屋造りの建物です。「坐漁荘」とは「座ってゆっくり魚を釣って過ごす」場所という意味が込められています。
3-28 茶室「亦楽庵」
「3-28 茶室「亦楽庵」 / Tea-House Ekiraku-an」です。明治 10 年に建設、旧所在地は京都市北区小松原北町です。京都の医家で漢学者でもあった福井恒斎が、明治 10 年頃自宅の庭に建てた茶室です。
3-29 品川燈台
「3-29 品川燈台 / Shinagawa Lighthouse」です。明治 3 年に建設、旧所在地は東京都港区品川第二台場です。 3 番目に点灯された灯台で、 1 番目の観音崎、 2 番目の野島崎燈台が震災で倒壊しているため、現存する日本最古の洋式灯台です。
3-30 菅島燈台附属官舎
「3-30 菅島燈台附属官舎 / Official Abode of Sugashima Lighthouse」です。明治 6 年に建設、旧所在地は三重県鳥羽市菅島町です。三重県鳥羽沖に浮かぶ島、菅島にあった灯台の灯りを管理する職員の官舎です。中に入ると巨大な灯台レンズが点灯し、回るところを見ることができます。
3-31 長崎居留地二十五番館
「3-31 長崎居留地二十五番館 / No.25, Nagasaki Foreign Settlement」です。明治 22 年に建設、旧所在地は長崎県長崎市南山手町です。長崎の居留地の一つ、南山手にあった外国人の住宅です。本館が明治 22 年に建築されたあと、その 20 年後に別館が増築されています。
3-32 神戸山手西洋人住居
「3-32 神戸山手西洋人住居 / A Foreigner's House, Kobe Foreign Settlement」です。明治 20 年に建設、旧所在地は神戸市生田区山本通です。神戸の山手に建造されたいわゆる異人館と呼ばれる建物です。
3-33 宗教大学車寄
「3-33 宗教大学車寄 / Entrance Porch, Religious College」です。明治 41 年に建設、旧所在地は東京都豊島区西巣鴨です。巣鴨に新築された私立宗教大学(大正 15 年に大正大学と改称)本館の正面に設けられていた車寄です。
3-68 芝川又右衛門邸
「3-68 芝川又右衛門邸 / The Villa of Mataemon Shibakawa」です。明治 44 年に建設、旧所在地は兵庫県西宮市上甲東園です。大阪の商人であった芝川又右衛門の別荘です。郊外住宅の先駆けとも言える建物です。
-- --
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
( Written by Tatsuo Ikura )