明治村5丁目エリアの見どころ完全ガイド

愛知県犬山市にある明治村は1丁目から5丁目までに大きく分かれています。ここでは明治村の5丁目エリアの見どころについて解説します。エリア内には 17 の施設があり、聖ザビエル天主堂や帝国ホテル中央玄関などがあります。

なお明治村全体に関する解説記事については「明治村 (愛知県) の見どころとアクセス方法」を参照されてください。

(Last modified: 2024-09-13)

5-51 聖ザビエル天主堂

「5-51 聖ザビエル天主堂 / St. Fracis Xavier's Cathedral」です。明治 23 年に建設、旧所在地は京都市中京区河原町三条です。 16 世紀に来日したフランシスコ・ザビエルを記念し、京都・河原町三条に建てられたカトリック教会堂です。薔薇窓やステンドグラスがとても綺麗です。

中に入ると、厳かな雰囲気と同時にとても綺麗で思わず声が出てしまいます。天井が高く、周りの壁にはステンドガラスが取り付けられています。

正面には 9 つの聖像が設置されています。

薔薇窓と十字架です。展示されている薔薇窓は明治 23 年に制作されたもので、元々あった京都から明治村に移築する際に保存のために取り外したオリジナルのものです。また展示されている十字架は、京都にあったときに頂上に設置されたいたものです。

5-52 金沢監獄正門

「5-52 金沢監獄正門 / Main Gate, Kanazawa Prison」です。明治 40 年に建設、旧所在地は石川県金沢市小立野です。金沢監獄は煉瓦造りの塀で取り囲まれており、唯一の出口として正門が設置されていました。監獄ということもあり、外側は凹凸があるデザインですが、内側は凹凸がありません。

こちらは内側です。防犯上の理由から外側と比べて壁の凹凸があまりないデザインになっています。

5-53 小那沙美島燈台

「5-53 小那沙美島燈台 / Konasami-Jima Lighthouse」です。明治 37 年に建設、旧所在地は広島県佐伯郡沖美島です。広島湾沖にある小那沙美島に建造された灯台です。瀬戸内海にある大小の島に、小さい燈台が島ごとに建造されました。

5-54 天童眼鏡橋

「5-54 天童眼鏡橋 / Tendo Arch Bridge」です。明治 20 年に建設、旧所在地は山形県天童市です。倉津川に架けられた石造アーチ橋で、半円が水面に映って円となる姿から眼鏡橋と呼ばれました。

5-55 隅田川新大橋

「5-55 隅田川新大橋 / Shin-Ohashi Bridge」です。明治 45 年に建設、旧所在地は東京都中央区浜町から江東区深川です。隅田川に架かっていた鉄橋「新大橋」の一部分です。明治の半ば頃から隅田川にかかっていた橋を木橋から鉄橋に架け替えられていったそうです。

5-56 大明寺聖パウロ教会堂

「5-56 大明寺聖パウロ教会堂 / St. Paul Daimyoji Church」です。明治 12 年に建設、旧所在地は長崎県西彼杵群伊王島町です。伊王島に建設されたカトリック教会堂で、日本でキリスト教が許されてから最も早く建設された教会堂の一つです。

祭壇の右側にはあるルルドの洞窟には聖母マリアの像があります。ルルドの洞窟は屋外に設けられることが多いですが、この教会堂では内部にあります。

5-57 川崎銀行本店

「5-57 川崎銀行本店 / Head Office of Kawasaki Bank」です。昭和 2 年に建設、旧所在地は東京都中央区日本橋です。川崎銀行本店の左端の外壁が部分的に移築されています。上まで登ると明治村の風景を見渡すことができます。

5-58 皇居正門石橋飾電燈

「5-58 皇居正門石橋飾電燈 / Lamp of The Stone Bridge, Imperial Palace」です。明治 21 年に建設、旧所在地は東京都千代田区千代田です。皇居前広場から皇居に通じる、石橋の上に設置されていた飾り電灯です。

5-59 内閣文庫

「5-59 内閣文庫 / Cabinet Library」です。明治 44 年に建設、旧所在地は東京都千代田区千代田です。内閣文庫とは赤坂離宮内に建造された明治政府の図書館です。江戸幕府から引き継いだものや各地にあった古文書などを所蔵しています。

世界のミニチュア建築展が常時行われていて、色々なミニチュア建築を見ることができます。

5-60 東京駅警備巡査派出所

「5-60 東京駅警備巡査派出所 / Tokyo Central Station Police Box」です。東京駅の丸の内側にあった派出所です。東京駅の駅舎の竣工にあわせ、調和が保たれるようなデザインで建てられました。

5-61 前橋監獄雑居房

「5-61 前橋監獄雑居房 / Associated Ward, Maebashi Prison」です。明治 21 年に建設、旧所在地は群馬県前橋市南町です。前橋監獄は看守塔を中心に、十字放射型に監房が配置されていました。明治村に移設されているのはその中の一つです。衛生面を考慮して吹きさらしとなっていました。

実際に雑居房の中に入ってどのような場所だったのか体験してみることができます。

衛生上の理由で風通しがよくなるように吹きっさらしになっています。真冬の季節でも変わることはないので、相当寒かったのではないかと思われます。

5-62 金沢監獄中央看守所・監房

「5-62 金沢監獄中央看守所・監房 / Central Guard Station a Cell, Kanazawa Prison」です。明治 40 年に建設、旧所在地は石川県金沢市小立野です。明治 5 年に制定された「監獄則並図式」に沿って造られた監獄で、中央に八角形の看守所があり、 5 つの監房棟が放射状に並んでいます。

中へ入ってみます。

中に入ると八角形の形をした看守所があり、その中央に監視室があります。そして看守所を中止に放射線状に 5 つの監房棟が配置されています。なおこの監視室は金沢監獄ではなく網走監獄で使用されていたものが設置されています。

放射線状に 5 つの監房棟がありますが、 1 つを除いて絵で表現されています。

この監房棟は絵ではないので先へと進むことができます。

実際に監獄の中に入ってみることができます。

こちらは独房です。ただ中は同じでした。

監房棟から中央の監視室を見たところです。

なお監視室の前にあるこの建造物は書信室(しょしんしつ)で、囚人が家族などへの手紙を書く場所です。

5-63 宮津裁判所法廷

「5-63 宮津裁判所法廷 / Miyazu District Court」です。明治 19 年に建設、旧所在地は京都府宮津市本町です。地方裁判所は H 型の構造をしていますが、その右側の部分が明治村に移築されています。刑事法廷棟になります。

5-64 菊の世酒蔵

「5-64 菊の世酒蔵 / Kikunoyo Sake Brewery」です。明治初年に建設、旧所在地は愛知県刈谷市銀座です。元々は愛知県碧南市で穀物蔵として建造し使用されていたものを、愛知県刈谷市に移設し酒蔵として使用しました。

5-65 高田小熊写真館

「5-65 高田小熊写真館 / Oguma Photo Studio」です。明治 41 年に建設、旧所在地は新潟県上越市本町です。 1F には応接室や暗室および住居、 2F にスタジオがあります。スタジオの一部の屋根は光を入れるためにガラスになっています。

二階が撮影スタジオになっています。

自然の光を十分に入れることができるように北側の屋根を全面ガラス窓にしてあり、光量調整ができるように白いカーテンと黒いカーテンが付けられています 。

5-66 名鉄岩倉変電所

「5-66 名鉄岩倉変電所 / Iwakura Substation of Nagoya Railroad Co.,Ltd.」です。明治 45 年に建設、旧所在地は愛知県岩倉市です。名古屋電気鉄道が犬山線を開通したときに建築された変電所です。岩倉駅構内に建てられました。

中に入ることはできますが、特に何もありません。

5-67 帝国ホテル中央玄関

「5-67 帝国ホテル中央玄関 / Main Entrance Hall and Lobby, Imperial Hotel」です。大正 12 年に建設、旧所在地は東京都千代田区内幸町です。帝国ホテルは著名な建築家フランク・ロイド・ライトによって設計されました。明治村には旧帝国ホテルの玄関、メインロビー、車寄、前庭の池の部分が移築されています。

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最後まで読んで頂きましてありがとうございました。