高野山 (和歌山県) の見どころとアクセス方法
高野山は和歌山県北部にある真言密教の聖地です。816年に弘法大師が修禅の道場として開創しました。周りを山々に囲まれた海抜約850mにある盆地に高野山はあります。高野山金剛峯寺の山号が高野山であることから、この地域全体が高野山と呼ばれています。高野山には奥の院や壇上伽藍など多くの名所があるほか、宿坊とよばれる寺院に宿泊し精進料理を頂いたり写経体験などをすることができます。
この記事では海外および国内からの旅行者の方向けに、高野山の見どころとアクセス方法についてご紹介します。
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(都道府県 : 和歌山県 , カテゴリー : 街およびエリア)
Table of contents
高野山の見どころ
高野山の見どころについてご紹介します。
奥の院
高野山 奥の院は高野山の2つの聖地の一つです。奥の院とは入口である一の橋からの参道と、弘法大師の御廟までのエリア全体を表しています。参道は樹齢千年にもおよぶ杉木立の中、多くの著名な武将などの墓石や慰霊碑が立ち並んでいます。参道を進んで行き御廟橋を超えた先には弘法大師空海が入定した御廟や燈籠堂があります。
高野山 奥の院のより詳細な見どころに関しては「高野山 奥の院の見どころ完全ガイド」をご覧ください。
総本山金剛峯寺
総本山金剛峯寺は高野山にある高野山真言宗の総本山の寺院です。明治以前は高野山全域を金剛峯寺と呼んでいましたが、明治2年に青厳寺と興山寺を合併し、総本山金剛峯寺という一つの寺院の名称となりました。青厳寺は豊臣秀吉が母である大政所の菩提を弔うために建立された寺院です。高野山のほぼ中央に位置し、金剛峯寺の座主(住職)の住まいでもあります。
高野山 総本山金剛峯寺のより詳細な見どころに関しては「高野山 総本山金剛峯寺の見どころ完全ガイド」をご覧ください。
壇上伽藍
壇上伽藍は高野山の2つの聖地の一つです。弘法大師が高野山を開創するにあたって、最初に造営を始めた重要な場所です。高野山のシンボルである根本大塔やその対になる西塔、重要な行事が行われる総本堂である金堂、国宝に指定されている不動堂など、境内には19の建造物が立ち並んでいます。
高野山 壇上伽藍のより詳細な見どころに関しては「高野山 壇上伽藍の見どころ完全ガイド」をご覧ください。
金剛三昧院
金剛三昧院は、北条政子により鎌倉幕府初代将軍源頼朝の菩提を弔うために創建されました。その後、三代将軍源実朝の菩提を弔うために多宝塔などを建立した上で名前を現在の金剛三昧院と改めました。国宝の多宝塔や重要文化財の経蔵など、鎌倉時代初期の創建当初の貴重な建造物や仏像が残っています。
高野山 金剛三昧院のより詳細な見どころに関しては「高野山 金剛三昧院の見どころ完全ガイド」をご覧ください。
大門
大門(だいもん、正式名称は金剛峰寺 大門)は高野山の総門(そうもん)です。火事や落雷などで焼失しましたが再建されており、現在のものは1705年に再建されたものです。高さ25m、横幅21mの朱塗りの楼門で、左右にある金剛力士像の大きさは、奈良の東大寺南大門にある金剛力士像に次いで国内で2番目の大きさです。
女人堂
女人堂(にょにんどう)は女性の方のために造られた参籠所です。以前は高野山が女人禁制であったため、参拝道から先へ入れない女性のために、7つの参拝道の各入口に女人堂が建てられていました。
現在残っているのは不動坂口にある女人堂だけです。
宿坊
高野山にはホテルや旅館はなく、宿坊(しゅくぼう)と呼ばれる寺院で宿泊します。高野山には塔頭寺院(たっちゅうじいん、大きな寺院の敷地内にある子寺院のこと)が117あり、その中の51の寺院が宿坊として利用することができます。
恵光院(えこういん):
不動院(ふどういん):
清浄心院(しょうじょうしんいん):
蓮華定院(れんげじょういん):
宿坊では精進料理(しょうじんりょうり)をいただいたり、写経(しゃきょう)や阿字観(あじかん)の体験ができたり、朝の勤行(ごんぎょう)に参加できる場合もあります。宿坊毎に内容が異なりますので、高野山に宿泊される場合は自分に合った宿坊を探されてみてください。
一条院(一条院):
高野山霊宝館
高野山霊宝館(こうやさんれいほうかん)は高野山内の貴重な文化遺産を保存・展示する施設として大正10年に設立されました。現在は国宝が21件、重要文化財が148件、を始めとして約5万点の仏像や仏画など貴重な文化資産が保存されています。収蔵されている作品については「収蔵品紹介」を参照されてください。
徳川家霊台
徳川家霊台(とくがわけれいだい)は江戸幕府初代将軍の徳川家康と 2 代将軍徳川秀忠の霊屋(たまや)です。 3 代将軍家光によって 1643 年に建立されています。国の重要文化財に指定されています。
徳川家霊台の拝観時間は 08:30 ~ 17:00 、拝観料は大人(中学生以上)が 200 円です。
向かって右側が徳川家康の霊屋です。家康は死後、神として祀(まつ)られたため、家康の霊屋の前には鳥居があります。
向かって左側が徳川秀忠の霊屋です。
高野山大師教会
高野山大師教会は、高野山真言宗の布教、御詠歌(ごえいか)、宗教舞踊などの総本部です。授戒(じゅかい)や写経の体験をすることもできます。
高野山の紅葉
高野山は和歌山県の紅葉の名所としても知られています。例年 10 月下旬から 11 月上旬に見頃を迎えます。紅葉の時期には蛇腹路(じゃばらみち)で夜間ライトアップも行われます。
高野山の紅葉に関するより詳細な見どころに関しては「高野山の紅葉の見どころ完全ガイド」をご覧ください。
高野山の雪景色
高野山の雪景色の様子です。
高野山の雪景色に関するより詳細な見どころに関しては「高野山の雪景色の見どころ完全ガイド」をご覧ください。
高野山の住所およびアクセス方法
高野山の住所
高野山(大門)の住所は「和歌山県伊都郡高野町高野山」です。
高野山へのアクセス方法
新大阪駅から高野山へのアクセス方法について解説します。
OsakaMetro 御堂筋線
15 分
徒歩
8 分
南海電鉄 高野線
80 分
南海電鉄 高野山ケーブルカー
5 分
南海りんかいバス(路線図)
高野山への駐車場
高野山には無料の駐車場として常設のものが 10 か所、臨時駐車場が 4 か所あります。それぞれの駐車場の場所や利用可能な台数などについては「高野山の無料で利用できる10か所の駐車場の場所」をご覧ください。
高野山の近くにある観光スポット情報
高野山の近くには、他にもいくつかの観光スポットがあります:
アドベンチャーワールド
アドベンチャーワールドは和歌山県にあるテーマパークで、動物園、遊園地、そして水族館が一体となった施設です。人気施設の「パンダラブ」ではたくさんのパンダを目の前で見ることができます。またサファリゾーンではゾウやキリン、ライオンなどを自然に近い環境で見るだけでなく餌やり体験などもすることができます。巨大なスタジアムで行われるイルカのショーや、色々な動物が登場するアニマルショーも必見です。これに加えて遊園地の施設もあり、たっぷり一日楽しむことができます。
熊野本宮大社
熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)は和歌山県田辺市にある神社です。熊野速玉大社、熊野那智大社と共に、熊野三山の一つであり、全国に 4700 社以上ある熊野神社の総本宮です。熊野本宮大社は熊野川の中州に紀元前 33 年に創建されたと伝えられています。 1889 年の大水害のあと、被害を免れた上四杜が現在の地に移転しています。旧社地の中州は大斎原(おおゆのはら)と呼ばれ、水害で倒壊した中四社と下四社が祀られています。
熊野速玉大社
熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)は和歌山県新宮市にある神社です。熊野本宮大社、熊野那智大社と共に、熊野三山の一つです。神倉山のゴトビキ岩に降臨した熊野権現を祀るため、景行天皇の時代に現在の地に社殿が造営されたと伝えられています。境内にある樹齢千年のナギの大樹は国の天然記念物に指定されています。
熊野那智大社
熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)は和歌山県東牟婁郡にある神社です。熊野本宮大社、熊野速玉大社と共に、熊野三山の一つです。那智の滝を神と崇める自然信仰を起源としています。当初は現在の飛瀧神社の場所に社殿がありましたが、 317 年に那智山の中腹にある現在の場所へ社殿が移転しています。隣接する青岸渡寺の三重塔越しに見る那智の滝が絶景スポットとして有名です。
高野山に関するその他の情報
高野山に関するオフィシャルサイト:
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最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
( Written by Tatsuo Ikura )