奈良 長谷寺 (奈良県) の見どころとアクセス方法
長谷寺は奈良県桜井市にある真言宗豊山派の総本山の寺院です。古くから「花の御寺」とも呼ばれており、春には牡丹、梅雨時には紫陽花、秋には紅葉など、季節ごとの花を楽しめることで有名です。重要文化財に指定されている登廊と呼ばれる階段が 399 段あり、上りきった先の国宝に指定されている本堂の舞台からは絶景を楽しむことができます。
※ 長谷寺と名前が付いている寺院は日本各地に多数あり、区別ができるように「大和国長谷寺」や「総本山長谷寺」という名称が使用されることもあります。この記事では奈良県にある長谷寺ということで「奈良 長谷寺」と記載しております。
この記事では海外および国内からの旅行者の方向けに、奈良 長谷寺の見どころとアクセス方法についてご紹介します。
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奈良 長谷寺の見どころ
奈良 長谷寺の見どころについてご紹介します。
長谷寺の入山料金および入山時間
奈良 長谷寺の入山料金は次のようになっています。(団体や各種割引を受ける場合は別途ご確認ください)。
種別 | 料金 |
---|---|
大人 | 500円 |
中・高校生 | 500円 |
小学生 | 250円 |
奈良 長谷寺の入山時間は次のようになっています。特別な催し物がある場合などに時間が変更になる場合があります。
入山時間 | 備考 |
---|---|
08:30?17:00 | 4月?9月 |
09:00?17:00 | 10月?11月、3月 |
09:00?16:30 | 12月?2月 |
仁王門
仁王門は長谷寺の総門です。重要文化財に指定されています。現在の建物は 1889 年に再建されたものです。門の両脇には仁王像、楼上には釈迦三尊十六羅漢像が安置されています。
登廊
仁王門をくぐるとすぐに登廊(のぼりろう)と呼ばれる屋根が付いた長い階段があります。階段は 399 段あり、本堂までつながっています。下から順に下廊、中廊、上廊に分かれており、下廊と中廊の間に「繋屋」、中廊と上廊の間に「蔵王堂」があります。創建は 1039 年、中廊と下廊は 1889 年に再建されたものです。重要文化財に指定されています。
嵐の坂
登廊の下廊から中廊へは右へと曲がるのですが、下廊からそのまままっすぐ上へとつながる「嵐の坂」と呼ばれる石段があります。この嵐の坂では、季節に応じて様々な花の鉢植えが飾られ、見事な光景を見ることができます。
紫陽花の季節には、石段の周りに咲いている紫陽花と合わせてとても美しい光景を見ることができます。
10月から11月の季節には長谷寺で咲く花がないのですが、たくさんの菊の鉢植えを並べて菊回廊が行われました。
本堂
登廊を登り切ったところに本堂があります。国宝に指定されています。創建は奈良時代で、その後何度かの焼失などを経て現在の建物は 1650 年に再建されたものです。初瀬山中腹に建てられた本堂にある舞台は懸造りで外側へ張り出すように作られており、舞台からは雄大な自然の風景を眺めることができます。
本堂のすぐ隣りには鐘楼があります。尾上の鐘(おのえのかね)とも呼ばれています。
本長谷寺
本長谷寺(もとはせでら)は、長谷寺の草創となったお寺で 686 年に創設されました。五重塔がある近くに建てられています。
五重塔
五重塔は昭和 29 年( 1954 年)に建てられたものです。明治の時代に落雷で焼失してしまった三重塔の近くに建造されました。紅葉の季節には五重塔の近くで見事な景色を見ることができます。
源氏物語「玉鬘」に現れる二もとの杉
長い歴史がある長谷寺は歌や物語の中に登場することがあります。その中でも源氏物語「玉鬘(たまかずら)」の中で右近と玉鬘が読んだ歌「二もとの杉のたちどを尋ねずはふる川のべに君を見ましや」に出てくる「二もとの杉」を現在も見ることができます。
登廊を少し登ると、右側に次のような案内があります。この案内があるところを右の道へと進んでください。
少し進むと、別の道と交差しますがそのまま直進して少し細い道を下へと降りて行ってください。(案内標識が立っているので、それに従って頂ければ大丈夫です)。
階段を下へと降りていくと二本(ふたもと)の杉があります。二本の杉とは、二本の杉の根元が一つになっている杉のことです。
奈良 長谷寺の住所およびアクセス方法
奈良 長谷寺の住所
奈良 長谷寺の住所は「奈良県桜井市初瀬731-1」です。
奈良 長谷寺へのアクセス方法
奈良駅から奈良 長谷寺へのアクセス方法について解説します。
近鉄奈良線
6 分
近鉄橿原線
34 分
近鉄大阪線
13 分
徒歩
15 分
奈良 長谷寺の駐車場
奈良 長谷寺では公式の駐車場を利用することができます。駐車場の場所や利用料金については「奈良長谷寺の公式駐車場の場所と利用料金」を参照されてください。
奈良 長谷寺の近くにある観光スポット情報
奈良 長谷寺の近くには、他にもいくつかの観光スポットがあります:
法隆寺
法隆寺は、奈良県生駒郡斑鳩町にある聖徳宗の総本山の寺院です。607年に推古天皇と聖徳太子によって創建されました。火災で一度は焼失しましたが、約1300年前に再建され、現存する世界最古の木造建築群となっています。法隆寺は姫路城と共に日本で初めてユネスコの世界文化遺産に登録されました。
薬師寺
薬師寺は奈良県奈良市にある寺院で、法相宗の大本山です。境内には2つの三重塔が建てられており、そのうちの一つである東塔は、薬師寺の創建当初から残っている歴史的にも非常に貴重な建造物です。また、金堂に安置されている国宝の薬師三尊像は、白鳳時代の仏像の中でも最高傑作の一つと言われています。
唐招提寺
唐招提寺は奈良県奈良市にある寺院で、唐の高僧であった鑑真和上によって開かれました。金堂や講堂など、奈良時代の貴重な建造物があり、多くの国宝指定の仏像が安置されています。また、蓮を大切にしており、梅雨の時期から夏にかけて美しい蓮の花が咲く光景を見ることができます。
興福寺
興福寺は、奈良県奈良市にある寺院で、法相宗の大本山です。京都市で建立された山階寺と呼ばれる寺が起源で、710年の平城遷都の際に現在の地に移され、興福寺と改名されました。木造の塔として日本で二番目に高い五重塔があります。また2018年には中核施設である中金堂が301年ぶりに再建されました。興福寺はユネスコの世界遺産に登録されており、古都奈良の文化遺産の一部です。
奈良 長谷寺に関するその他の情報
奈良 長谷寺に関するオフィシャルサイト:
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最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
( Written by Tatsuo Ikura )