寺院
日本各地にある観光スポットの中から、寺院に関する観光スポットを都道府県別にご紹介します。
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東京都
浅草寺は東京都台東区にある寺で、東京都内では最古の寺となっています。浅草観音(あさくさかんのん)と呼ばれ、親しまれています。多くの観光客が訪れる人気スポットとなっており、有名な雷門の赤い巨大な提灯は浅草の象徴とも言えます。境内には本堂の他に、お土産などが買える仲見世通りや五重塔など、見どころがたくさんあります。
神奈川県
鎌倉の高徳院は神奈川県鎌倉市にある寺院です。高徳院の本尊であり国宝に指定されている銅造阿弥陀如来坐像は、高さが約11.3メートル、重さも約121トンと巨大な仏像で、鎌倉大仏として親しまれています。大仏の中は空洞になっており、一般の人でも大仏の内部に入って様子を見ることができます。
鎌倉の長谷寺は神奈川県鎌倉市にある寺院で、長谷観音とも呼ばれています。本尊は十一面観世音菩薩像で、日本最大級の木彫仏として知られています。四季折々の花が楽しめることでも有名で、特に梅雨の季節には約40種類、2,500株のアジサイが咲き誇ります。また、由比ヶ浜や鎌倉の街並みを一望できる眺望散策路は、多くの参拝客に人気です。
京都府
清水寺は京都市東山区にある寺院で、正式名称は音羽山清水寺です。空海(弘法大師)が創建したとされており 1994 年にユネスコの世界遺産に登録されました。。特に「清水の舞台」と呼ばれる本堂の木造の舞台は、絶壁に突き出しており、その下に広がる京都の町並みを一望することができます。「音羽の滝」では、三本の水流から選んで水を掬うと願いが叶うと言われています。
金閣寺は京都市北区にある臨済宗相国寺派の寺院です。銀閣寺と同じく相国寺の山外塔頭の一つです。正式名称は鹿苑寺(ろくおんじ)ですが、金箔が全面に貼られた舎利殿(金閣)が有名で、金閣寺と呼ばれ親しまれています。金閣は、室町幕府三代将軍の足利義満が山荘として建立したのが始まりです。鏡湖池の畔に立つ金閣は、その美しさが四季折々に映える絶景として知られ、京都を代表する観光スポットとなっています。
銀閣寺は京都市左京区にある臨済宗相国寺派の寺院で、正式名称は慈照寺(じしょうじ)です。金閣寺と同じく相国寺の山外塔頭の一つです。江戸時代以降、鹿苑寺(金閣寺)の舎利殿(金閣)に倣って、慈照寺の観音殿を銀閣と呼ぶようになり、それに伴い寺院全体も銀閣寺と呼ばれるようになりました。銀閣寺は、室町幕府八代将軍の足利義政が山荘として建立した慈照寺をその始まりとしています。
東寺は、平安京の唯一の遺構です。約1200年前に創建され、1994年には世界遺産に登録されました。東寺のシンボルである五重塔は、新幹線の車窓からも見ることができます。高さ約55mで、木造塔としては日本一の高さを誇っています。敷地内には「不二桜」と名づけられた樹齢120年の桜があり、花が咲く季節には五重塔をバックに素晴らしい風景を見ることができます。
東福寺は京都市東山区に位置する寺院です。国宝の三門や境内にある渓谷「洗玉潤」に架かる 3 つの橋(通天橋、臥雲橋、偃月橋)、方丈を取り囲むように東西南北 4 つの庭がある本坊庭園が有名です。また、京都を代表する紅葉の名所としても知られ、秋には多くの観光客が訪れる人気スポットとなっています。
常寂光寺(じょうじゃっこうじ)は京都市右京区にある日蓮宗の寺院です。京都の紅葉の名所の一つとして有名な小倉山の中腹にあり、山門から仁王門、本堂へと続く参道は、秋になると約 200 本のカエデが作る紅葉のトンネルとなり、たくさんの観光客で賑わいます。多宝塔付近の展望台からは京都の街並みを一望することができます。
仁和寺(にんなじ)は京都市右京区にある真言宗御室派の総本山の寺院です。 888 年に創建されました。国宝の金堂のほか、二王門や五重塔など重要文化財に指定された数多くの建造物があります。また京都の桜の名所としても知られており、境内にある御室桜(おむろざくら)と呼ばれる遅咲きの桜が有名です。 1994 年にユネスコの世界遺産に登録されています。
平等院は京都府宇治市にある寺院です。ユネスコの世界遺産に登録されています。藤原頼道により 1052 年に創建され、その翌年の 1053 年には鳳凰堂として知られている阿弥陀堂が建立されました。鮮やかな朱色をした鳳凰堂は、池に浮かぶように建てられており、水面に映るその姿は京都を代表する絶景の一つです。修学旅行先としても人気で多くの観客が訪れます。
奈良県
東大寺は奈良県奈良市にある華厳宗の大本山です。奈良の大仏さまで有名です。聖武天皇の発願により奈良時代に創建され、大仏殿は751年に完成しました。その翌年には大仏の開眼供養が行われています。世界最大級の木造建築物である大仏殿や、国宝である二月堂が人気スポットとなっています。東大寺はユネスコの世界遺産に登録されており、古都奈良の文化遺産の一部です。
法隆寺は、奈良県生駒郡斑鳩町にある聖徳宗の総本山の寺院です。607年に推古天皇と聖徳太子によって創建されました。火災で一度は焼失しましたが、約1300年前に再建され、現存する世界最古の木造建築群となっています。法隆寺は姫路城と共に日本で初めてユネスコの世界文化遺産に登録されました。
薬師寺は奈良県奈良市にある寺院で、法相宗の大本山です。境内には2つの三重塔が建てられており、そのうちの一つである東塔は、薬師寺の創建当初から残っている歴史的にも非常に貴重な建造物です。また、金堂に安置されている国宝の薬師三尊像は、白鳳時代の仏像の中でも最高傑作の一つと言われています。
唐招提寺は奈良県奈良市にある寺院で、唐の高僧であった鑑真和上によって開かれました。金堂や講堂など、奈良時代の貴重な建造物があり、多くの国宝指定の仏像が安置されています。また、蓮を大切にしており、梅雨の時期から夏にかけて美しい蓮の花が咲く光景を見ることができます。
長谷寺は奈良県桜井市の初瀬山の中腹にある寺院です。春には牡丹、梅雨時には紫陽花、秋には紅葉など、季節ごとの花を楽しむことができることで有名で、多くの観光客が訪れます。登廊と呼ばれる階段が399段あり、上りきった先には国宝の本堂があります。本堂の舞台からは絶景が楽しめます。
興福寺は、奈良県奈良市にある寺院で、法相宗の大本山です。京都市で建立された山階寺と呼ばれる寺が起源で、710年の平城遷都の際に現在の地に移され、興福寺と改名されました。木造の塔として日本で二番目に高い五重塔があります。また2018年には中核施設である中金堂が301年ぶりに再建されました。興福寺はユネスコの世界遺産に登録されており、古都奈良の文化遺産の一部です。
大阪府
四天王寺は大阪府大阪市にある和宗の総本山の寺院です。聖徳太子によって 593 年に建立されました。六時礼讃堂や元三大師堂など一部の建造物を除き、昭和の時代に台風や空襲によって境内のほぼすべての建物が失われてしまいましたが、その後創建当時の様式で忠実に再建が行われています。
和歌山県
熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)は和歌山県田辺市にある神社です。熊野速玉大社、熊野那智大社と共に、熊野三山の一つであり、全国に 4700 社以上ある熊野神社の総本宮です。熊野本宮大社は熊野川の中州に紀元前 33 年に創建されたと伝えられています。 1889 年の大水害のあと、被害を免れた上四杜が現在の地に移転しています。旧社地の中州は大斎原(おおゆのはら)と呼ばれ、水害で倒壊した中四社と下四社が祀られています。
熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)は和歌山県新宮市にある神社です。熊野本宮大社、熊野那智大社と共に、熊野三山の一つです。神倉山のゴトビキ岩に降臨した熊野権現を祀るため、景行天皇の時代に現在の地に社殿が造営されたと伝えられています。境内にある樹齢千年のナギの大樹は国の天然記念物に指定されています。
熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)は和歌山県東牟婁郡にある神社です。熊野本宮大社、熊野速玉大社と共に、熊野三山の一つです。那智の滝を神と崇める自然信仰を起源としています。当初は現在の飛瀧神社の場所に社殿がありましたが、 317 年に那智山の中腹にある現在の場所へ社殿が移転しています。隣接する青岸渡寺の三重塔越しに見る那智の滝が絶景スポットとして有名です。
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( Written by Tatsuo Ikura )