八坂神社 (京都府) の見どころとアクセス方法
八坂神社は京都府京都市東山区にある神社で、全国約 2,300 の八坂神社、祇園信仰神社の総本社です。「祇園さん」として古くより京都の人々に親しまれてきましたが、明治時代になるまでは祇園社または祇園感神院と称していたことに由来します。京都の代表的なお祭りの一つである祇園祭は 1,000 年以上前に始まった八坂神社の祭礼です。
この記事では海外および国内からの旅行者の方向けに、八坂神社の見どころとアクセス方法についてご紹介します。
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Table of contents
八坂神社の見どころ
八坂神社の見どころについてご紹介します。
八坂神社の参拝時間、参拝料
八坂神社の参拝時間について、境内は 24 時間可能となっています。社務所の受付時間は 09:00~17:00 です。
八坂神社の参拝料は無料です。
石鳥居
表参道の入口にある石鳥居(いしとりい)は 1646 年に建立されました。 1662 年に地震により倒壊しましたが、その後 1666 年に補修再建されています。国の重要文化財に指定されています。
南楼門
石鳥居をくぐった先にある門が南楼門(みなみろうもん)です。創建は不明ですが、現在のものは 1866 年に火災により焼失したあと 1879 年に再建されたものです。国の重要文化財に指定されています。
舞殿
舞殿(ぶでん)です。現在のものは 1866 年に火災により焼失したあと 1879 年に再建されたものです。国の重要文化財に指定されています。結婚式や奉納舞踊などが行われる他、祇園祭の際には三基の神輿がこちらに奉安されます。
手水舎
手水舎(てみずしゃ)です。南手水舎 1887 年、西手水舎は 1928 年に建設されたもので国の重要文化財に指定されています。写真は南楼門の前にある南手水舎です。西楼門の前にも西手水舎があります。
南手水舎、南楼門の前にあります。西楼門の前にも西手水舎があります。
西手水舎、西楼門の前にあります。
本殿
八坂神社の本殿(ほんでん)は本殿と拝殿が一つの屋根で覆われ一つの建物となっています。国宝に指定されています。たびたび火災によって焼失されましたが、現在のものは 1654 年に江戸幕府によって再建されたものです。また本殿は池の上に建造されており、その池は青龍が住む龍穴と言われています。
能舞台
能舞台(のうぶたい)は明治時代に建造されたもので、お正月の1月3日のは初能奉納やかるた始め式が行われます。
斎館
斎館(さいかん)は神職などが神事に携わる前に心身を清めるための建物です。
節分祭のときの写真です。
西楼門
西楼門(にしろうもん)は応仁の乱の歳に焼失しましたが、 1497 年に再建されました。八坂神社で最古の建造物になります。国の重要文化財に指定されています。左右にある翼廊は 1925 年に建造されたものです(翼廊も重要文化財)。四条通に面しており、八坂神社のシンボルともいえる門です。
西楼門の左右には翼廊があります。
西楼門の両脇には随身像が安置されています。
御神水
本殿地下にある池より湧き出ていると言われる清らかな水です。
忠盛燈籠
白河法皇が夜に出会った鬼の討伐を平忠盛に命じたとき、すぐに討伐せずに鬼の正体を見定めるために生け捕りにしたところ、燈籠に灯りを灯そうとしていた社僧だったという平忠盛の思慮深さに関する逸話に登場する燈籠です。平家物語に記載されています。
美御前社と美容水
美御前社(うつくしごぜんしゃ)は 1591 年に建立されました。美を司る多岐理毘売命、多岐津比売命、市杵島比売命をご祭神とし、美容祈願のご利益があります。美御前社の前には美容水と呼ばれる湧水があり、肌に 2・3 滴つけることで見も心も美しくなると言われています。
大国主社
大国主社(おおくにぬししゃ)は 1877 年に建立されました。国の重要文化財に指定されています。大国主神、少彦名命、事代主神をご祭神とし、縁結びのご利益があります。大国主社の前には大国さまと白うさぎ像があります。
その他の摂社・末社
境内にある摂社および末社をご紹介します。
大神宮社(だいじんぐうしゃ):
悪王子社(あくおうじしゃ):
神馬舎(しんめしゃ):
十社(じゅっしゃ):
北向蛭子社(きたむきえびすしゃ):
太田社(おおたしゃ):
疫神社(えきじんじゃ):
日吉社(ひよししゃ):
刃物神社(はものじんじゃ):
五社(ごしゃ):
祖霊社(それいしゃ):
厳島社(いつくしましゃ):
玉光稲荷社(たまみついなりしゃ):
円山公園
円山公園は八坂神社と知恩院に隣接している公園で、京都市で最も古い公園となります。八坂神社の東にある鳥居を抜けたところが円山公園となります。
円山公園の桜
円山公園は京都の桜の名所の一つです。円山公園の桜の見ごろは、例年3月下旬~4月上旬です。
八坂神社および隣接している円山公園の桜について、より詳細な情報については「円山公園(八坂神社)の桜の見どころ」を参照されてください。
八坂神社のイベント
八坂神社で行われたイベントについてです。
八坂神社の節分祭
八坂神社で開催された節分祭を見学してきました。節分祭では一日に数回、舞殿で奉納舞踊と豆撒きが行われます。
八坂神社の節分祭について、より詳細な情報については「八坂神社の節分祭の見どころ」を参照されてください。
八坂神社の住所およびアクセス方法
八坂神社の住所
八坂神社の住所は「京都府京都市東山区祇園町北側625」です。
八坂神社へのアクセス方法
京都駅から八坂神社へのアクセス方法について解説します。
JR奈良線
3 分
京阪本線
3 分
徒歩
5分
八坂神社の近くにある観光スポット情報
八坂神社の近くには、他にもいくつかの観光スポットがあります:
清水寺
清水寺は京都市東山区にある寺院で、正式名称は音羽山清水寺です。空海(弘法大師)が創建したとされており 1994 年にユネスコの世界遺産に登録されました。特に「清水の舞台」と呼ばれる本堂の木造の舞台は、絶壁に突き出しており、その下に広がる京都の町並みを一望することができます。「音羽の滝」では、三本の水流から選んで水を掬うと願いが叶うと言われています。
東福寺
東福寺は京都市東山区に位置する寺院です。国宝の三門や境内にある渓谷「洗玉潤」に架かる 3 つの橋(通天橋、臥雲橋、偃月橋)、方丈を取り囲むように東西南北 4 つの庭がある本坊庭園が有名です。また、京都を代表する紅葉の名所としても知られ、秋には多くの観光客が訪れる人気スポットとなっています。
伏見稲荷大社
伏見稲荷大社は、京都市伏見区にある神社です。稲荷大社はお稲荷さんの名前で親しまれており、伏見稲荷大社は全国に30,000社あるお稲荷さんの総本宮です。願い事の感謝のしるしとして奉納された約1万基の朱色の鳥居が稲荷山の参道に並んでいます。特に隙間なく並んだ千本鳥居が有名で、海外の方が日本で訪れてみたい場所として常に上位になっています。五穀豊穣の神様として信仰されてきましたが、現在は商売繁昌、産業興隆、家内安全、交通安全、芸能上達の守護神としても信仰されています。
八坂神社に関するその他の情報
八坂神社に関するオフィシャルサイト:
https://www.yasaka-jinja.or.jp/
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最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
( Written by Tatsuo Ikura )