常寂光寺 (京都府) の見どころとアクセス方法
常寂光寺(じょうじゃっこうじ)は京都市右京区にある日蓮宗の寺院です。京都の紅葉の名所の一つとして有名な小倉山の中腹にあり、山門から仁王門、本堂へと続く参道は、秋になると約 200 本のカエデが作る紅葉のトンネルとなり、たくさんの観光客で賑わいます。多宝塔付近の展望台からは京都の街並みを一望することができます。
この記事では海外および国内からの旅行者の方向けに、常寂光寺の見どころとアクセス方法についてご紹介します。
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常寂光寺の見どころ
常寂光寺の見どころについてご紹介します。
常寂光寺の拝観時間、拝観料
常寂光寺の拝観時間は 09:00~17:00 です。(受付は 16:30 に終了)。
常寂光寺の拝観料次の通りです。
■ 大人(中学生以上) 500円
■ 小学生 200円
山門
山門は太い角材を格子状に組んで造られており隙間が空いているのが特徴です。現在のものは江戸後期に作り変えられました。山門をくぐると受付があります。
仁王門
仁王門は、本圀寺客殿の南門と建立されたものを 1616 年に移築したものです。常寂光寺の建築物の中では最も古い建物です。安置されている仁王門像は運慶の作と伝えられています。
本堂
仁王門から石段を上ると本堂があります。本堂は小早川秀秋の助力を得て、桃山城客殿を移築したものです。なお本堂へと続く石段は紅葉の季節になるとカエデが色鮮やかに染まり見事な景色となります。
本堂の裏に回ると綺麗な庭があります。
鐘楼
鐘楼は 1642 年に建立されました。梵鐘は戦時中に徴収されてしまいましたが、昭和 48 年に新しい鐘が鋳造されました。毎日、正午と夕方五時に鐘の音を響かせています。
妙見堂
妙見堂に祀られている妙見菩薩は北極星または北斗を象徴した菩薩様です。保津川の洪水の際に上流から流れ着いた菩薩像を船頭が拾い上げ、角倉町に祀られていたのものを常寂光寺に遷座したとのことです。
妙見堂のあたりから仁王門へと続く階段があります。このあたりからも少し京都市内の風景を見ることができます。
展望台
展望台へと上っていきます。
途中にある歌仙祠(かせんし)では藤原定家と藤原家隆が祀られています。
展望台からは京都市内を一望することができます。
多宝塔
展望台から少し下に降りると多宝塔があります。 1620 年に建立されました。国の重要文化財に指定されています。
末吉坂
仁王門付近から鐘楼があるところへと延びる坂を末吉坂といいます。
常寂光寺の紅葉
常寂光寺の紅葉は、例年 11 月中旬から 11 月下旬に見頃を迎えます。
常寂光寺の紅葉に関するより詳細な情報に関しては「常寂光寺の紅葉の見どころ完全ガイド」をご覧ください。
常寂光寺の住所およびアクセス方法
常寂光寺の住所
常寂光寺の住所は「京都市右京区嵯峨小倉山小倉町3」です。
常寂光寺へのアクセス方法
京都駅から常寂光寺へのアクセス方法について解説します。
JR嵯峨野線
17 分
徒歩
15分
常寂光寺の駐車場
常寂光寺では無料の駐車場が用意されています。常寂光寺の駐車場の利用方法については「常寂光寺の駐車場利用ガイド」を参照されてください。
常寂光寺の近くにある観光スポット情報
常寂光寺の近くには、他にもいくつかの観光スポットがあります:
清水寺
清水寺は京都市東山区にある寺院で、正式名称は音羽山清水寺です。空海(弘法大師)が創建したとされており 1994 年にユネスコの世界遺産に登録されました。特に「清水の舞台」と呼ばれる本堂の木造の舞台は、絶壁に突き出しており、その下に広がる京都の町並みを一望することができます。「音羽の滝」では、三本の水流から選んで水を掬うと願いが叶うと言われています。
東福寺
東福寺は京都市東山区に位置する寺院です。国宝の三門や境内にある渓谷「洗玉潤」に架かる 3 つの橋(通天橋、臥雲橋、偃月橋)、方丈を取り囲むように東西南北 4 つの庭がある本坊庭園が有名です。また、京都を代表する紅葉の名所としても知られ、秋には多くの観光客が訪れる人気スポットとなっています。
伏見稲荷大社
伏見稲荷大社は、京都市伏見区にある神社です。稲荷大社はお稲荷さんの名前で親しまれており、伏見稲荷大社は全国に30,000社あるお稲荷さんの総本宮です。願い事の感謝のしるしとして奉納された約1万基の朱色の鳥居が稲荷山の参道に並んでいます。特に隙間なく並んだ千本鳥居が有名で、海外の方が日本で訪れてみたい場所として常に上位になっています。五穀豊穣の神様として信仰されてきましたが、現在は商売繁昌、産業興隆、家内安全、交通安全、芸能上達の守護神としても信仰されています。
八坂神社
八坂神社は京都府京都市東山区にある神社で、全国約 2,300 の八坂神社、祇園信仰神社の総本社です。「祇園さん」として古くより京都の人々に親しまれてきましたが、明治時代になるまでは祇園社または祇園感神院と称していたことに由来します。京都の代表的なお祭りの一つである祇園祭は 1,000 年以上前に始まった八坂神社の祭礼です。
常寂光寺に関するその他の情報
常寂光寺に関するオフィシャルサイト:
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最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
( Written by Tatsuo Ikura )