金閣寺 (京都府) の見どころとアクセス方法
金閣寺は京都市北区にある臨済宗相国寺派の寺院です。銀閣寺と同じく相国寺の山外塔頭の一つです。正式名称は鹿苑寺(ろくおんじ)ですが、金箔が全面に貼られた舎利殿(金閣)が有名で、金閣寺と呼ばれ親しまれています。金閣は、室町幕府三代将軍の足利義満が山荘として建立したのが始まりです。鏡湖池の畔に立つ金閣は、その美しさが四季折々に映える絶景として知られ、京都を代表する観光スポットとなっています。
この記事では海外および国内からの旅行者の方向けに、金閣寺の見どころとアクセス方法についてご紹介します。
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金閣寺の見どころ
金閣寺の見どころについてご紹介します。
金閣寺の拝観時間、拝観料
金閣寺の拝観時間は 09:00~17:00 です。
金閣寺の拝観料は次の通りです。
■ 大人(高校生以上) 500円
■ 小・中学生 300円
総門
入口から参道を進んでいくと最初に総門(そうもん)があります。
鐘楼
総門をくぐると左側に鐘楼(しょうろう)があります。鎌倉期に作られたものと伝えられています。この鐘は「平和の鐘」といいますが、一回 200 円で撞かせて頂くことができます。
庫裏
庫裏(くり)は明応・文亀年間(1492~1504)に建造されたものです。写経体験を行うことができます。
櫟樫(イチイガシ)
庫裏の前あたりに櫟樫(イチイガシ)の大きな木があります。この木は金閣寺が現在のような伽藍配置になった江戸時代初期に植えられたものと考えられています。京都市指定天然記念物に指定されています。
櫟樫の近くに受付があります。拝観料をお支払い頂いて中へと進んでください。
舎利殿(金閣)
舎利殿(金閣)は室町時代に建造され国宝に指定されていましたが、 1950 年に火災により焼失し 1955 年に再建されています。再建前は金箔がほとんど落ちてしまっていた状態でしたが、再建にあたって本来の姿と考えられている全面に金箔が貼られて状態で再建されています。鏡湖池(きょうこち)の畔にあり、池に映る金閣の姿はとても美しいです。
なお金閣の頂上にあった鳳凰は火災を免れましたが、新しい鳳凰に置き換えられています。
方丈
方丈は現在本堂として法要等を行われている建物です。 1678 年に再興され、築 300 年を経過したことから 2005 年から修復工事が行われ 2007 年に工事が完了しています。
陸舟の松
陸舟の松(りくしゅうのまつ)は、室町幕府三代将軍足利義満が育てていた盆栽を地面に植えたあと、船の形にした松です。樹齢は 600 年以上と言われています。
銀河泉
銀河泉(ぎんがせん)は足利義満がお茶の水に使用したと伝えられている泉です。
巌下水
巌下水(がんかすい)は、室町幕府三代将軍足利義満が手洗いに使用したと伝えられている泉です。
金閣寺垣と虎渓橋
両脇に竹垣がある石段があります。この石段のことを虎渓橋(こけいきょう)といい、両脇の竹垣のことを金閣寺垣(きんかくじがき)といいます。
龍門の滝と鯉魚石
龍門滝(りゅうもんたき)には鯉魚石(りぎょせえき)と呼ばれる石が置かれています。龍門の滝を鯉が登りきると龍に化するといわれる中国の故事登竜門にちなんだもので、滝を登ろうする鯉をあらわしています。
貴人榻
貴人榻(きじんとう)は高貴な方が座られた腰掛石で、室町幕府より移設されたものです。
富士形手洗鉢
富士形手洗鉢(ふじがたちょうずばち)は、室町幕府八代将軍足利義政が生前大切にされていたものです。
夕佳亭
夕佳亭(せっかてい)は、後水尾上皇(ごみずのおてんのう)をお迎えするために住職であった鳳林承章(ほうりんじょうしょう)が茶道家の金森宗和(かなもりそうわ)に依頼して作った茶室です。夕佳亭は明治の時代に一度焼失しており、その後 1874 年に再建されています。
不動堂
不動堂(ふどうどう)は金閣寺の境内ある建物の中で、現存する最も古い建物です。焼失したあと天正年間(1573年から1592年)に宇喜多秀家が再建しました。本尊は弘法大師の作と伝えられる石の不動明王です。
不動堂の近くには朱印所や出口があります。
金閣寺の住所およびアクセス方法
金閣寺の住所
金閣寺の住所は「京都府京都市北区金閣寺町1」です。
金閣寺へのアクセス方法
京都駅から金閣寺へのアクセス方法について解説します。
京都市バス 205系統
35 分
徒歩
5 分
金閣寺の駐車場
金閣寺には公式の駐車場が 2 つ用意されています。駐車場の場所や料金について詳しくは「金閣寺の公式駐車場の場所と利用料金」を参照されてください。
金閣寺の近くにある観光スポット情報
金閣寺の近くには、他にもいくつかの観光スポットがあります:
清水寺
清水寺は京都市東山区にある寺院で、正式名称は音羽山清水寺です。空海(弘法大師)が創建したとされており 1994 年にユネスコの世界遺産に登録されました。特に「清水の舞台」と呼ばれる本堂の木造の舞台は、絶壁に突き出しており、その下に広がる京都の町並みを一望することができます。「音羽の滝」では、三本の水流から選んで水を掬うと願いが叶うと言われています。
伏見稲荷大社
伏見稲荷大社は、京都市伏見区にある神社です。稲荷大社はお稲荷さんの名前で親しまれており、伏見稲荷大社は全国に30,000社あるお稲荷さんの総本宮です。願い事の感謝のしるしとして奉納された約1万基の朱色の鳥居が稲荷山の参道に並んでいます。特に隙間なく並んだ千本鳥居が有名で、海外の方が日本で訪れてみたい場所として常に上位になっています。五穀豊穣の神様として信仰されてきましたが、現在は商売繁昌、産業興隆、家内安全、交通安全、芸能上達の守護神としても信仰されています。
二条城
二条城は京都市中京区に位置する城で、江戸時代初期に徳川家康により建てられました。天守閣がないことで知られる二条城は、華麗な装飾が施された二の丸御殿と、広大な日本庭園が見どころです。また、この城は明治維新の重要な場所でもあり、大政奉還の詔書が読み上げられた場所として知られています。1994年には、「古都京都の文化財」としてユネスコの世界遺産に登録されました。
銀閣寺
銀閣寺は正式には東山慈照寺と呼ばれ、京都市左京区に位置する臨済宗の寺院です。室町時代の将軍、足利義政によって建てられ、その当時の文化や芸術が反映された建築物や庭園が見どころとなっています。特に国宝である観音殿は銀閣と呼ばれ、寺院の名前の由来ともなっています。
金閣寺に関するその他の情報
金閣寺に関するオフィシャルサイト:
https://www.shokoku-ji.jp/kinkakuji/
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最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
( Written by Tatsuo Ikura )